今年、友人の所で可愛い雛が4羽生まれました。
雛たちはスクスク育ち、そのうちの一羽は養子に出ました。
残った三羽も元気に育っていたのですが・・・
ある日、そのうちの二羽が同時に突然死したのです。
友人の家は、他にもまだ鳥が居ましたから、原因究明のため解剖に出す事を決意しました。
もしウィルス性の病気だった場合、全滅の危険性があったからです。
ところがその翌日には、今度は雛たちの父鳥が突然死してしまいました。
その父鳥も解剖に回される事になりました。
結果が出るまでには1ヶ月位掛かると言われていました。
まだ結果報告書は手元に届いていませんが、電話で連絡を受けたそうです。
その結果は、近所で行っている建物建築での塗装。
その塗料に含まれている溶剤による中毒である可能性が濃厚となりました。
友人はその工事を大変気にしていて、出来るだけ窓を開けないで、洗濯をするときにもかなり気を使っていたのですが、それでもこの様な事件が起きてしまいました。
そしてまだ生き残っている鳥達がいますから、その後はより注意を払った生活をしています。
ですがその工事は来年の春先まで続くのです。
とても危険な状態です。
実はご主人も、最初の二羽が突然死した日からアレルギー性と思われる体調不良を起こしていて通院しています。
工事期間はまだまだ続く為、友人は保健所に届出を出しました。
すると、建築物の反対側にある地域でも、ハトが数羽死んでいるのが発見されていたのを知りました。
現在友人は、町内会を通じて近所の方々に注意を呼びかけています。
小さな鳥の命は勿論、人間もアレルギー体質や喘息持ちの場合には危険なのです。
そして建築会社に交渉を申し込んでいます。
今後どのような話しに展開するかは分かりませんが、亡くなった三羽の命を無駄にしたくないと戦う事を決意しました。
皆さんの回りで建築工事が始まったら、窓を開けないように注意してください。
特に塗装をしている時期は危険が増します。
建築に関する基準は、2003年7月に引き上げられ、シックハウス症候群の元となるホルムアルデヒド含有量に関してもかなり厳しくなりました。
ですがソレは「人間を基準」にしています。
小さな体の鳥・・・
そして呼吸循環機能が人間とは全く異なる鳥は、空気汚染に非常に弱いのです。
鳥飼さんの多くはご存知のお話と思いますが、昔はトンネル工事や地中に潜る際に「有毒ガス探知機」代わりにカナリヤを連れて入っていたんです。
カナリヤが死んだら即撤退するようになっていました。
現在では機材で探知する事が可能なのでしょうが、昔はそのように鳥が使われていたのです。
他にも身近にはマニキュア・油性マジック等、鳥にとっては良くないものが存在します。
そういう物を使用する際には、鳥に害にならないよう十分気を付けてください。
★今後の掲載予定★
◆鳥の感染症PBFD・オウム病等【その2】−−−近日予定
◆「コンパニオンバードNo.5」の感想−−−近日予定
◆オカメインコの種類その4・・・シナモンパールパイド
◆オカメインコの種類その5・・・ルチノーシナモンパール
◆オカメインコの種類その6・・・WFシナモンパイド
◆オカメインコの種類その7・・・WFルチノーシナモン
◆オカメインコの種類その8・・・珍しい種類
◆「インコをよい子にしつける本」の感想
◆挿餌の与え方〜一人餌になるまで−−−秋雛が出始める頃までに掲載予定
◆使って良かった鳥用品紹介 【その2】−−−近日予定
◆失敗した鳥用品紹介【その1】−−−近日予定
◆身近に有る危険な物【その3】