2007年10月23日午後5時20分ごろ
アズライール 永眠
享年10歳5ヶ月
ごめんなさい。
悲しくて、悲しくて、悲しくて、悲しくて、悲しくて
それでも、残したくて追記に書きました。
もし良かったら読んでやってください。
いつもと同じだと思ってました。
アーちゃんをお薬のために移動して、いつも通りにお薬をあげるために保定しようとしました。そして、アーちゃんはいつものように、嫌がって暴れて。
アーちゃんは、最近、病気のため、食べたシードをポロッと吐き出すことがよくあるんです。何もしなくてもそうなんですが、保定するときも暴れるからなのか、捕まれるからなのか、必ず少しポロッと出ちゃうんです。でも、それもいつものことで、そのまま見てるとプルプルッって首を振って。オエオエと吐くのではなく、飲み込みにくくなっている喉から出てきちゃうって言う感じなんです。
だから、昨日も、ペロッとキビが一粒出てきたのを、指で取ってあげました。でも、そのとき「アーちゃんの様子はいつも通りではなかった」んです。舌を出し入れして「えっ、えっ」ってしてる感じ。瞬間『喉に詰まったんだ!』ってわかりました。でも、どうすることもできなかったんです。
人間の子供だったら、逆さまにして振ってみるとか、手を口に突っ込んでみるとかするでしょうけど、あっという間だったんです。
アーちゃんは苦しかったはずなのに、暴れもせず、空を見つめていました。
「アーちゃん、ダメだよ、嫌だよ、アーちゃんアーちゃん!」大声で叫ぶ私を見たと思ったら、その眼は静かに閉じていってしまいました。そして、もう二度と開かなかったんです。
頭の中では「私が殺した」という言葉が渦巻きました。そんな気がしてならなかったんです。
だって、アーちゃんはまだまだガンバルよって言ってたし、私もそう思ってた。
病気のせいで、飲み込みが悪いのもわかってたし、最近それが少し顕著なのもわかってた。お薬のたびに戻すのを見て、喉に詰まったらどうしようという漠然とした不安はあった。
でも、最近のアーちゃんは、本当にウソみたいに調子が良かった!!
アーちゃんは、病気で食べられなくなって弱っていってもずっと見守ってあげられると思ってました。こんな形の別れは想像していなかったんです。
あの時、私がいつもより強く握ってしまったんじゃないだろうか?何かいつもより慌てていたようなことはなかったか?喉に詰まったときに何かできることはなかったか?私が殺したんじゃないか?だってアーちゃんの時はまだ止まるはずじゃなかった。
さっきまで、いつものようにインコアパートで遊んでいたじゃないか。私の手の上で羽繕いをしていたじゃないか?どうして、もう動かないのか?
大泣きして、ぼーぜんとして、動かないアーちゃんを動かなくなった時のまま何時間も抱いていました。
チキルさんに伝えなきゃ、と電話して「私が殺した」と叫んだもんで仕事を抜けて飛んできました。ごめんなさい、ごめんなさい。一緒にアーちゃんを抱っこして、泣きながら仕事に戻っていった。ごめんなさいじゃないよ、アーちゃんにありがとうだよ、と言い残して行ってくれました。でも、その時はごめんなさいしかいえなかったんです。
アーちゃんが最後に眼を閉じていくとき「ミロチャン、さよならだよ」と言ったように思いました。
アーちゃんは、苦しんでいる様子を見せず、本当に静かに眼を閉じたんです。
私はそれでも「嫌だよ!」と叫ぶしかなかったんです。
お別れを覚悟してたけど、こんな形でお別れするなんて予想もしていなかったの。
それはきっと、アーちゃんも同じだと思います。
ごめんなさい、ごめんなさい。
みんな、たくさん応援しててくれたのに。
こんなお知らせを、こんなに早く伝えることになるなんて。
アーちゃんは、私の大事な恋人でした。
スーと一緒にうちにきてから、ずっと、アーちゃんは何故か特別でした。大好きでした。
好きで好きで好きで好きで。大好きで。
そのアーちゃんを見送る時は私の手の上で、とずっと思ってきたけれど、それがこんなに辛いなんて知らなかった。
もっと、安らかな気持ちで送ってあげられるときがくると勝手に思い込んでました。
特に病気がわかってからは、病気できっと眠るように逝くんだと勝手に思ってました。
それがこんな形でアーちゃんの時が止まってしまうなんて。
原因は病気のためだとはいえ、こんな形で!
アーちゃんは、私の手の上で旅立てることを喜んでくれただろうか?
あの安らかな最後は、そう思っていいのだろうか?
アーちゃんは私が殺したんじゃないんだろうか・・・。
アーちゃんを送ってあげなきゃいけないのに、まだ嫌で嫌でしかたありません。