ストローのように細くて長く、そして色鮮やかなピンクの脚が特徴的な「水上のバレーリーナ」とも呼ばれるセイタカシギ。黒いくちばしも漆塗りのお箸のように細長く、虹彩も真っ赤です。羽色は頭部の個体差が大きく、白一色のものや黒斑点が不規則に混じるものもいます。

東京湾や伊勢湾、三河湾周辺で留鳥として繁殖し、そのほかの全国では旅鳥または冬鳥として見ることができます。東京湾などでは、埋立地が増えた70年代後半以降に定住するようになりました。

非繁殖期は小群で生活しています。長い脚を活かして干潟などでほかのシギ類よりも深めの水域に入り、昆虫や小魚などをエサにしています。脚をリズミカルに曲げて、くちばしを水中にアングルをつけて差し込む採食法が見ていて飽きません。
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