17日の朝から吐き始めて、その日の夜には食べ物を受け付けなくなりました。翌日、病院へ連絡すると「今から来れる?」と言われ、すぐに車に飛び乗ってすがるように先生のところへ。様々していただき、4時間後ほんのちょっとの食事をしてチョコと帰って来ました。その夜、家での2度の食事の後、力尽きるようにして亡くなりました。日付は18日に変わっていました。
本当に良く最後まで頑張りました、チョコちゃん。日曜の夜、チョコを見ていて「もう無理だなぁ」と諦めそうな私に、チョコは「ママ、頑張ろうよ」って訴えてきました。いつも具合が悪いと水槽の隅で背中を向けているチョコが、必死に置いてあるお湯の入った瓶のふたによじ登って、真っ直ぐ立って、真っ直ぐ私を見るんです。(瓶は水槽の手前側、向って左にありました)胸を張って、真っ直ぐに… 強いなぁって感心してしまいました。人間は直ぐに「あぁ、もうダメだ」なんて言います。ちっともダメじゃなくても、すぐに弱音を吐きます。でも、チョコはどんなに辛い時でもしっかり前を見て胸を張って頑張ろうとしていました。「絶対に諦めないよ」と言われた気がしました。
丸1日以上、何も食べていませんでした。ほんの1ミリや2ミリ食べても吐いていましたし、なんとか水分だけでもと思って飲ませても、やはり少し戻していました。そんな中、良く横浜までの道のりを頑張り通し、帰りも真っ直ぐ前を見て立っているチョコの姿が今もはっきり思い出せます。最後の最後、満足のいく量ではなかったでしょうが、食事をさせてあげられたこと。お薬が効いてとても穏やかでいたこと。そして何よりも、数度の投薬も給餌も、チョコ自らが口を開いて受け入れてくれたこと。全てに感謝する気持ちで一杯です。
亡くなった後、娘や主人にあまりショックを与えたくなかった私は、ほぼ普段通りを装い、涙もほとんど見せませんでした。主人も娘も私を気遣ってくれているのが凄くわかるので、悲しい思いをさせたくなくて。家族みんな、それぞれがそれぞれで泣いたんじゃないのかなぁと思います。主人も目がうるんでいましたし、娘はいつもいつも心配そうに私の顔を覗き込んでいました。
一人になって、少し落ち着くと涙が出て、また暫くするとまた泣いてと1日を過ごしましたが、友達が様子を心配して訪ねて来たり、電話をくれたり、縁があって病院を紹介下さった方が話をしたこともない私にお電話を下さったり。夜までに何人もの方に慰めていただきました。チョコと過ごしたのは、たったの20日あまりの事でしたが、気付いたらこんなに沢山の友達が出来ていました。その日最後にお話したオカメ友だちにも「チョコちゃんが結んでくれた縁ですから大切にして、これからもお付き合いしましょうね」と言われ、チョコが私に残してくれた愛情の大きさを実感しました。
今は亡くした淋しさよりも、何だかとても大きな愛情に包まれているような温かい気持ちです。涙もまだまだ沢山出ますが、悲しい冷たい涙ではないです。
昨日は、チョコを買ったホームセンターへ電話を入れました。亡くなった事、飼ってみて感じたこと、ショップとして考えて欲しいことなどをお伝えしました。少しでも何かが良い方向へいってくれることを切に願います。苦情を言うようで嫌だったけど、お友達に「八つ当たりじゃないけど、きちんと伝えた方がいいよ。また同じ事のないように、言ってあげるのが貴女の役目。」って言われて、それもそうだなぁと嫌な役をやることにしました。チョコちゃんのために、私が出来ることのひとつかな、と思って。
何故かあちこちから次の子をお迎えしなさいと言われます。お友達にも「もう飼わないの?直ぐでもいいと思うよ。」なんて。それも何人もに。案外オカメを飼っている人は、「またその気になったらぜひオカメを」っておっしゃるのに、近しい小鳥を飼っていないお友達は、みな口を揃えて「すぐに」って言うんですよね(笑) ナゼでしょう… ショップさんからも、問屋に1羽だけ雛がいるからどうか?と言われましたが、今は考えられませんとお断りしました。「次お飼いになる時は、またうちから迎えていただけますよね?」と念を押されるように言われましたけど「ご連絡はします」とだけお返事しました。
まだ、気持ちが複雑で結論を出すことが出来ません。雛がいる時期も限られているでしょうから、お迎えする決心をつけるにしても、そう時間の猶予はないでしょうが… まぁ、数日、ゆっくり考えます。
チョコちゃん、ありがとう(*^^*) 一緒に過ごせた時間は宝物。それはママとチョコにしかわからないこと。今でも時々チョコのにおいがするの。多分上着や何かについている残り香かな。そうすると心の中がぽ〜っと温かくなる。涙がポロっとこぼれる。いろんな姿が思い出される。忘れないうちに文章にして残したいね。
チョコちゃんを通じて知り合えた方たち、皆さんに心から感謝いたしますm(__o)m チョコとの思い出とともに、ずっとずっと大切にしたいと思っています。きっと必ずオカメちゃんを再び家族として迎えることと思います。これからもオカメ友だちとして、鳥友達として、末永くお付き合いいただけたら、と思いますm(__o)m