ジャンボセキセイインコのプリュム。 若くしてPBFDの宣告を受けました。

November, 2010
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PROFILE
プリュム(plume)

2005年8月生まれのジャンボセキセイ。名前はフランス語で「羽」。真っ白い身体に、お腹が水色の、一見鳩サブレに似た男の子。2005年11月にPBFD陽性が出る。現在は週に2回インターフェロン注射、抵抗力をつける粉薬を水に溶かし投与。

管理人ゾエ(zoe)

PBFDは治る可能性があるそうです。ウチの治療法、気をつけていることなどをメモしていきます。デジカメ故障中。

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Dec 27, 2005
2回目の検査結果

再検査結果が出ていた。

思っていたより4日ほど早かったな。

大晦日に病院に来る時に結果を聞くと思っていたので、

全く心の準備が出来ていない。

 

検査機関から病院長宛に送信されたペラペラのFAX用紙。

先生は一瞬固まった私の顔を見て、

「ご自分でご覧になりますか?」と気遣ってくださったが、

反射的に「先生が仰ってください」と答えていた。

早く知りたいけど怖い。というか静かなパニック状態で思考が停止。

 

今、その結果用紙が私の手元にないので、

どんな言葉で綴られていたのか、記憶が定かではないが、

「前回の検査ではPBFD陽性ではあった が 

今回はウイルスが検出されず、陰転したと考えられる」

というような感じだったと思う。

思わず「ほんとですか!」と叫んでしまった。

文章はまだ続いていたが、先生が何と読んでいたか全然覚えていない。

普段の言葉遣いで大声で「マジっすか!」と言ってしまわなくてよかった・・・

 

投薬から約1ヶ月での陰転報告は、この病院では初めての例とのこと。

有名な専門病院での初めての例ということは、日本で初めてかもしれない。

もちろん、ノーマルな方法、3ヶ月目の検査を受ける前に、

1ヶ月の時点で陰転していた鳥もいるだろうと思うけど。

病院にも、PBFD患者さんをたくさん診ている担当の先生にも、

良い「前例」になれて良かった。

 

もちろん「完治」ではない。

今まで通り毎日の薬水と、インターフェロン注射は頻度が減って月1回の予定。

2ヶ月ほど後と、その後定期的に再度検査を受ける。

大晦日から1月いっぱいまで取りまくっていた診察予約は全てキャンセルし、

次回は1月24日、一般診療時間に、一般患者と同じように病院へ行くことになった。

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Dec 13, 2005
再検査のススメ

「PBFD治療を始めてから約一ヶ月経ちましたね。

 プリュムちゃんは今日も怒っていらっしゃるw」

私も鳥もすっかり先生に慣れ、鳥は先生を噛むし、私はつい無駄話をしてしまう。

 

先生は11月の鳥学会以降も、PBFDに関して情報収集をしてくださり、

今日の診察時に、アメリカで行われている新しい治療方法を教えてくださった。

といっても、投薬内容や方法を変える方ではなく、

通院や注射の負担を軽くするために、早めに一度検査をしませんか、ということ。

アメリカでは一ヶ月ごとに検査を受けることが多く、

現にはじめの一ヶ月で陰転した例もあるのだそうだ。

検査代は毎回それなりにかかってしまうが、早めに陰転がわかると

それだけ早く治療を切り上げられ、鳥への負担、治療費の負担が軽くなる。

 

ウチは一ヶ月間、ほぼ週2のペースでインターフェロン注射を打ち、

薬を混ぜたお水も、たいして嫌がらずに飲んでいて、雛トヤも新しい羽は異常なし、

性成熟の兆候も見られ、身体も少し大きくがっちり成長したようだ。

大人になる時期で、体内で大きな変化もあるだろうし、

もしかしたら体力もついて陰転しているかもしれない。

 

選択肢としては、

1.予定通り、今までこの病院で行われてきた3ヶ月治療コースを終えてから検査。

2.雛トヤが終わった頃、新しい羽に異常がないか見ながら同時に検査。

3.一ヶ月頑張ったんだし、もう今週末にイチかばちか検査しちゃう。年内に結果出るし。

 

雛トヤはまだダラダラ続きそうだし、一回検査しちゃおっかなーと思っている。

Dec 05, 2005
吐くような素振り

昼間、私が用事で留守にしていた間、

プリュムは丹念に羽繕いをしていたらしく、

カゴの床にもっさり抜け毛が落ちていた。

お腹のふわ毛と、翼の密度の濃い毛と、半々くらい。

 

今日は朝も夜も、放鳥するととても機嫌が良く、

人の指からリモコン、ビンなどにも、縦ノリでカッカッと情熱的につついていた。

そのせいかわからないが、くちばしの中央、先端の方が少し欠けた。

薄皮が剥がれたように、丸く窪んでいる。

穴が開いた感じではないので、そんなに心配しなくてもいいかな。

ひとしきり暴れた後、連続生あくびのような、吐きそうな「オエオエェ」というような

仕草を見せた。吐き戻しではない。

先日担当医に言われたように、薬が強いのかもしれないと思い、

夜に作った薬水を少し薄めてみる。

いつもは25ccの水で溶くものを30ccに。

 

体重40g 薬水6g シード6g 小松菜はむしって遊ぶだけ。

Nov 21, 2005
何のゲーム?

昨日の仏語検定が終了し、やっと気分的にゆったり。

それでもプリュムの喜ぶ顔が見たくて、早めに起き出し、

いつもどおりの朝のお世話。

ケージの底には、お腹や背中のものかな、中くらいの大きさの羽が落ちている。

目の下やろう膜の脇には、ぴょろっと小さな筆毛が生えていて雛みたい。

羽が抜けてピンク色になった顔や手羽先にも順調に筆毛が伸び、

翼の部分では先端が大分開いて、地肌が見えなくなってきた。

今のところ、換羽は順調か。

 

昼間ロープ&鈴のおもちゃにスリスリしていたので、逆さまに吊るしなおした。

無駄な発情を避けるため、といっても、

私の目を見ながら「プィプィ」抗議する姿を見ると、少し心が痛む。

恋人をへんな風に吊るされた彼は、新しい遊びをあみだした。

ケージ内の遊び場に入れてあるワラを選別し、エサ入れにシュートして歩いている。

ねこじゃらしのようなフサフサの先端部分は水入れへ、

短い茎の部分はペレット入れへ、長い茎は敷き紙の隙間から底網の下へ捨てる。

特に楽しそうな風ではない。真顔でせわしなく走り回っている。

 

夜の放鳥はあまり機嫌が良くなく、大分噛まれて指の皮がめくれた。

PC作業をする夫の右手の甲にとまり、クリックする人差し指をじーっと見ていた。

 

体重40g 薬水6g シード4g ペレットを多めに齧る 小松菜。

Nov 06, 2005
治療内容

衝撃の宣告から一晩。

鳥の体調と部屋の温度、湿度が気になり、眠れなかった。

朝、いつもより早く起きてカゴのカーテンを開け、恐る恐る中をのぞく。

プリュムはいつもと変わらず、両方の足と羽を伸ばしてからこちらに駆け寄ってきた。

よかった。生きてた。

 

昨日病院で先生から聞いた話を、もう一度思い返す。

 

現在決定的な治療法はないということ。

ウイルスの活動を抑えるために、免疫力を高め健康を保つよう治療をする。

セキセイインコではPBFDが完治した症例がある。

ウイルスを保有していても、治る可能性はあるのだ。

 

今後の具体的な治療としては

Fungizon、ビオフェルミンR、ヨウキサミン、ST(微生物除去テトラサイクリン?)、

グリモロン、ウルソ、ビムロン、アガリクスを粉末にしたものを処方して頂き、

ネクトンSと一緒に飲み水に溶く。

月に2回の通院でインターフェロン注射。

その他治療に費やす時間、労力、金額などを丁寧に教えてくださった。

 

冷静にプリュムを観察すると、現時点では発症の様子は見られない。

吐き気は完全に治まったし、フンも正常になりつつある。

昨日一日、泣くだけ泣いたら、ネガティブな気持ちは消えた。

この子の空色の羽は終わりじゃない。

二人で頑張ればきっと完治する。

Nov 05, 2005
PBFD宣告

2005年11月5日午前10時頃、プリュムの担当医から留守電が入っていた。

私がそれを聞いたのはお昼頃。

頭から血の気が引き、フラフラと鳥かごの前でへたり込む。

PBFDだって。

いくつかの闘病サイトで壮絶な画像を見たことがある。

確か治療法がないと書いてあった。

 

カゴの扉を開けると、プリュムはすぐに出て私の手に乗った。

いつもは部屋を暴走旋回しひとしきり暴れるのに、

今日は指に乗ったまま神妙な顔で私を見上げる。

鳥の前で泣いたのは初めてだった。

プリュムがあんな心配そうな顔を見せたのも初めてだった。

この子の前で泣いちゃいけない。

笑顔で出来るだけのことをしよう。

そう誓った。

 

ひとしきりぼろぼろと泣いた後、担当医に電話を入れた。 

病気の説明と、治療方針についてお話を伺うために、

一番早く予約の取れる今日の夜に病院へ行くことにした。

他の患鳥さんへの感染予防のため、一般とは別の応対になることを聞く。

幸いプリュムは、ここ数日嘔吐もなく調子が良かったので、今日はお留守番。

私だけで一般診療時間に病院へ行くことにした。

 

土曜の夕方ということで、病院はとても混んでいた。

患鳥を連れず待合室でうつむく私は、なんとも言えない疎外感を感じた。

今日からはウイルス保有鳥の飼い主として、周りに迷惑をかけない義務がある。