衝撃の宣告から一晩。
鳥の体調と部屋の温度、湿度が気になり、眠れなかった。
朝、いつもより早く起きてカゴのカーテンを開け、恐る恐る中をのぞく。
プリュムはいつもと変わらず、両方の足と羽を伸ばしてからこちらに駆け寄ってきた。
よかった。生きてた。
昨日病院で先生から聞いた話を、もう一度思い返す。
現在決定的な治療法はないということ。
ウイルスの活動を抑えるために、免疫力を高め健康を保つよう治療をする。
セキセイインコではPBFDが完治した症例がある。
ウイルスを保有していても、治る可能性はあるのだ。
今後の具体的な治療としては、
Fungizon、ビオフェルミンR、ヨウキサミン、ST(微生物除去テトラサイクリン?)、
グリモロン、ウルソ、ビムロン、アガリクスを粉末にしたものを処方して頂き、
ネクトンSと一緒に飲み水に溶く。
月に2回の通院でインターフェロン注射。
その他治療に費やす時間、労力、金額などを丁寧に教えてくださった。
冷静にプリュムを観察すると、現時点では発症の様子は見られない。
吐き気は完全に治まったし、フンも正常になりつつある。
昨日一日、泣くだけ泣いたら、ネガティブな気持ちは消えた。
この子の空色の羽は終わりじゃない。
二人で頑張ればきっと完治する。