朝、霧のそのうを見たところ、まだパンパンに張っていた。
7:00にはさし餌はせずに様子を見ることにした。
様子を見るにはこまめにチェックしないといけない。
鳥の場合ちょっとの変化も見逃さないようにしないと非常に危険だということは長年の経験で重々承知している。
7:00〜10:00の間で霧がしたフンは4個。大きさはいつもと変わりない。
3時間で体重は2グラム減少。ただ、そのうがまだ張っている。
ヒーターで32度に保温し、霧の体を温めた。
もしも張り具合が解消されなかったらすぐに獣医さんに連れて行くつもりだった。
11:00にさし餌をするつもりだったが、ケースにまいたむき粟をついばんでいたのでまた様子を見ることにした。
午後、またもや問題発生。霧がついばんだむき粟がそのうに残ったまま流れない。
夕方になっても変化がないので獣医さんに連れて行った。
霧の体格などに関しては胸筋のつき具合良し、フンの状態良しとのことで、餌の流動の早さ以外は何も問題なく良好とのこと。
そのうに残った餌のことだが、獣医さんいわく
「パウダーフードではなく粟玉を与えるようにした方がいい」とのこと。
え?でもなぁ・・・昨日粟玉を食べて今日も乾いたむき粟を食べてからこんな風になったんだけどなぁ・・・
今までずっとパウダーフードで育ってきて、そろそろひとり餌の練習をさせようかとちょっとずつ粟にも慣れさせようと思っていたことや、昨日パウダーフードを与えた後に粟を食べさせてから餌の流れ具合が悪くなったことも言ったんだけど、それに対しては
「パウダーが固まって流れにくくなったんでしょう。水をちょっと飲ませて流し込んでください」とのこと。
そこでまた1つ疑問が・・・
「水でいいんですか?お湯の方がいいのでは・・・?」と聞き返すと
「一度沸騰させて冷まして常温にした水で大丈夫です」とのこと。
数箇所のHPや飼育書で見た感じでも「栄養状態を考えたら粟玉よりもパウダーフード」というところが多かったし、そのうをマッサージする際には40度くらいのお湯を少し飲ませてからというのを読んでいたので、ちょっと疑問が残った。
先生いわく
「鳥にはそのうの下に胃が2種類あってかたい粟玉でも筋胃で粉々に出来る。パウダーフードを食べさせていたら筋胃がある意味がない」云々。
まぁねぇ・・・からだのつくりとしてはそうだろうけれど、それ以前にそのうで止まっちゃってるしこんなに頑固にそのうに残っているのに「問題なし」というのはやはり釈然としなかった。
電話で問い合わせたときにはそのう検査や便の検査もしてもらうつもりでいたのだけど、実際に来てみて話を聞いているうちに「やっぱりやめておいたほうがいいかな・・・」という気持ちがわいてきた。
それが「やっぱりやめた!」に変わったのは、先生が霧をわしづかみにして、そのうに残った餌をぐいっと押して霧が「ぎゃ〜っ」と声を出したとき。
保定の仕方もそのうの触り方も「え?」と思うようなものだったのだ。
霧はしばらくの間口を開けてオエ〜ッというような顔をしていた。
とにかくそのうに残っているものが消化しきれないうちは次のさし餌をしないようにと言われて帰って来た。
う〜ん・・・ダメだ。ここはとてもじゃないけれど耀と霧の主治医にはできない・・・と、そう思った。どこかもっといい動物病院を探そう。カイロで保温していったものの、外はちょっと寒かったので家に着いたらすぐにヒーターで霧を温めた。
外に出て寒かったのか、それとも疲れが出たのか、霧はいつもの元気がなかった。
霧をちょっと休ませている間、ネットでヒナのさし餌のことを調べた。
まだ見たことのないHPにも食滞のことが書いてあればそれを読んでみた。
う〜ん・・・やはり最近では粟玉よりもパウダーフードを推奨する傾向にあるよなぁ。そういうHPにはパウダーフードはダマができないようによく溶き、さし餌の量を間違わなければそのうで固まることはあまりないということも書いてあった。
獣医さんは粟玉。HP上で調べたものではパウダーフード。
どっちにするかは霧の昨日・今日の状態から判断して自分の考えで決めるしかない。
そして結局私は、霧の状況から判断してパウダーフードを選んだのだ。
今日初のさし餌だなぁ・・・霧は勢いよく食べている。「もっと、もっと」とおねだりしていたが、消化の様子を見ながらにしたいので84グラムまででストップ。どうにか元気復活したようで安心した。
気になるその後の経過は・・・順調ですねぇ。粟玉よりも速く胃に流れている。0:00に体重を測定しながらもう一度ちょっと薄めの餌でさし餌。
食欲旺盛だが85グラムまででストップさせた。
粟玉だと消化が遅くなるならひとり餌の訓練はまだもう少し待った方がいいのかな・・・悩むところだ。
0:00のさし餌のときにはもうすっかり元気回復していた。よかった。