ペログーをやってたら、いつかは書かなきゃいけないな…と思ってましたが、とうとうその日が来ましたね。
我が家のオカメインコ、チコの事を。
1年半前の’04の11月下旬頃、家族からオカメを飼ってもいいよ、と許しを得て近所の小鳥屋さんに立ち寄りました。
「オカメインコの雛、いますか?」
お店のおばあさんは、「居ますよ、一羽」とやさしく受け答えしてくださり、小さい木のますカゴをみせてくれました。そこには、一羽のルチノーのオカメインコの中ビナがいました。
おばあさんは、「この仔は絶対男の仔よ。おしゃべりも覚え始めてるの」と差し餌を作りながら話してくれ、「オカメは長生きするわよ。あなたのお嫁道具のひとつになるわね」とその雛に餌をあげながらにっこりしてくれました。
そのおばあさんの親切さに、そして目の前ではぐはぐと元気良く差し餌を食べるヒナちゃんを見て、ドキドキしながらも、決意し、「その仔、下さい!」とおばあさんに雛を売ってくださる様、お願いしたのでした。
価格は平均並みの¥12,000ちょっとでした。
うわぁ、そうか。この仔とそんなに長く暮らせるんだ。
帰り道、自転車の前カゴにプラケースに入った雛を見つめながら、この先の事をわくわくしながら、家路につきました。
名前はすぐに思いつきました。「チコ」。よろしくね、チコ。
おばあさんから作り方を教えてもらった差し餌を作りながら、そう思っていたのです。
病院でのそのう検査でも結果は良かった。ただ、「痩せているからね、その仔」という事でミネラルフードをもらって来ました。(コレを差し餌に加えて与えるとの事)
チコは「ルチノーオカメは甘えたさん」という噂通り、ベタベタの手乗りになってくれました。差し餌もガツガツ食べてくれました。
そんなある日、気が付いた事が。チコ、くちばしの形が異常だったんです。上くちばしが左に曲がって、受けあごもそのくちばしに合わせて、異様な形をしていました。
一人餌に切り替わる頃、乾いた餌をそれなりに食べてたんだけれど、くちばしのせいかあまりうまく食べられなかった様子。
そんな12月も終わるかという日に、チコに風邪を引かしてしまって再び病院へ。そこで先生に、「この前よりもかなり痩せてるよ!(60g前半しかなかった)このままじゃ死ぬよ」と痛い言葉を突きつけられ、抗生物質をいただいて帰ってきました。
このままじゃ死ぬよ。
この言葉がかなり響いて、チコが嫌がる中、抗生物質を与え続けました。
この仔に嫌われてもいい。生きて、チコ。
信頼関係はこの仔が元気になってからまた築けばいいんだ。
そう、ただただ祈りながら。
しかし、’04.12月27日、早朝。
カゴのカバーをめくると、細く横たわるチコの姿がそこにはありました。そう、死なせてしまった。
頭から何かか抜けた気がしました。
チコが死んだ。
あんなに私を慕ってくれたチコが死んだ。
死に顔を見ました。それは、私がくすぐってやると、気持ちよさそうにうっとりしているいつものチコの顔でした。
カゴの扉を開けると、すぐに私の手の中に入ってきてくれたチコ。チコ。チコ。わぁわぁ泣いて、泣いて、埋葬してやりました。
たった一ヶ月しか一緒に居てやれなかった。生かしてあげられなかった。
申し訳ない気持ちがいっぱいで、仕方なかった。
それと、チコには本当に申し訳ない事をした、という事が2つあります。
1つは私がケガをして、流した血をうっかりしてチコの真っ白な羽に付けてしまった事。もう1つは、亡くなる数日前に餌を食べやすい様に、とくちばしを故意に切ってしまい、見た目を悪くしてしまった事。
天国ではこれらの事が原因でいじめられてないだろうか。それが今でも心配だけれども、天国ではきっとまともな姿になって元気に飛び回っているはず。
そう、信じたいです。
写真も上の小さいモノしか撮ってやれなかった…もっともっと思い出、作ればよかったね。ごめんね、チコ。天国で幸せに…チコ。
ものすごく長くなってしまいましたが、これが我が家に居たオカメインコ・チコのお話です。この仔の後に来たおすぎは、チコの分まで元気に生きて欲しいです。