ルチノーのオカメインコ2羽の日記です

2011年1月
-
-
-
-
-
-
01
02
03
04
05
06
07
08
09
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
31
-
-
-
-
-
PROFILE
joe

2羽のお世話係です。

ruby♂

2009年4月19日生まれ 愛知県出身 脳天気でやんちゃ坊主なオンチ君。時々かんしゃく持ち。でも姫には弱い。

姫♀

2009年10月2日生まれ 神奈川県出身 rubyのお相手にとお迎え。生後11ヶ月で天使になりました。常に腕に止まっていたい超甘アマちゃん。かじり魔。おもちゃ横取り名人。

MYALBUM
CATEGORY
RECENT
RECENT COMMENTS
RECENT TRACKBACK
ARCHIVES
LINK
SEARCH
PR




2010/09/18
悲しいお知らせです

こんな悲しいことを報告する日が来るなんて思ってもいませんでした。

姫がお星様になりました。9月4日の朝のことだそうです。

だそうです、というのは私は旅行先のアメリカで姫の事を聞いたからです。私はあの子の最期を看取ってやることが出来ませんでした。

 

姫を亡くしてからずっと気持ちの整理がつかずにいました。2週間経ち、今でも整理はつきませんが、それでも姫がいなくなった現実を少しずつ受け止めようと、そして泣いてばかりいるのはやめようと、やっとここに書こうと思います。

動物の心がわかるアニマル・コミュニケーターのモニカさんによれば、泣いてばかりいるとその強い悲しみが動物を本来行くべき場所から引きとめてしまうとのことでした。

 

旅行に行く4日前に体調を崩してから毎日通院して強制給餌していましたが、一向に良くならず、悪くもならず、先生も一体どうしたんだろうね、ということで首を捻っていました。日中は目を閉じてばかりで、夜になると少し元気になってポツポツと餌を食べたりしますが、朝になると具合が悪くなる、の繰り返しでした。何もなければ実家に預けるつもりでいましたが、こんな状態ではとても預けられないので、先生に託し8月28日土曜に入院させて翌日旅行に旅立ちました。

 

「先生、悪くなることはないですよね?」

『この子の体力ならまず大丈夫だとは思いますが、可能性はゼロではありません。ただちょっと呼吸がグチュグチュ言うのが気になりますね〜。肺まで行ってるとちょっと症状が長引きますから』

まさかこんなことになると思わず、私も軽い気持ちで、「先生にいっぱいご飯食べさせてもらって元気になるんだよ〜じゃね」と。

これが最後の別れになるとも知らず、姫にちゃんと目を見て「必ず迎えに来るからね、帰って来るまで待っててね」と言い聞かさなかったんです。それが今でも悔やまれてなりません。

 

預けて翌日、翌々日までは3度の強制給餌をモリモリ食べて、落ち始めた体重も戻っていたそうですが、それから徐々に吐き戻すようになって、最期には水も吐くようになったそうです。それが金曜。消化が出来なくなったのであとは食道を切開してカテーテルを通すしかない、でもそこまでこの小さな体にするべきなのか、先生も悩んだそうです。そして実家に電話をくれて「帰るまで持たないかもしれません」と。その夜寝る前に2時ごろまで姫の様子が気になって見てくれていたそうです。暗くすると呼吸機能が落ちるので、なるべく明るくして寝かせていてくれたそうです。その時はバタバタ動き回っていたそうですが、翌朝になって容態が急変したそうです。色々と処置をしてくれ、最後は出来るだけ苦しくないように酸素をかがせて旅立たせてくれたそうです。

預けて1週間目でした。

 

その2日後に帰国して、その足で姫を病院にお迎えに行きました。

診察時間もとっくにすぎていましたが、先生は開けて待っていてくれ、

レントゲンを見せながら30分近くも色々とお話をしてくれました。

 

肺とキノウへ続く官が白く写っていました。バリウムを飲ませてもソノウから先に落ちていかない。風邪から肺炎、更にキノウ炎を起こしたようなので、その炎症のせいで内臓が癒着を起こし消化がうまく出来なくなり吐くようになってしまい、最後は力尽きてしまった。風邪以外にこういう症状を起こすのに考えられるのはボルナーウィルスを持った子(と仰ったと思います)で、まだそのウイルスのこともよくわかっていない、でも年に数羽はこういう症状で亡くなってしまう子がいます、とのことでした。

「もっと早く、鼻水を出した時点で病院に連れてきていたら結果は違っていたのでしょうか?」と尋ねると

『その可能性はゼロではないかも知れませんが、だからといって結果が変わったかとも言えません。私は飼い主さんの目を結構信頼しています。この子が鼻水を出してもその後体調が良くなったのなら、本当に良くなったのでしょう。あれをすれば良かったとか、これをしていなければとか色々思うかも知れませんが、その時点で皆がそれぞれ最善を尽くしてこの子を救おうとして、治療も考えられることは全てしました。その結果が残念な事にはなりましたが、悔いの残らないよう全て皆が努力した結果です。ただ、私も最悪の結果になるとまで思っていませんでしたので、心の準備をさせてあげられなくて申し訳ありませんでした。この子も最後まで良く頑張りました。帰ったらたくさん褒めてあげて下さい。』と。

 

 

「姫ちゃん」と呼ぶと大きな声でお返事をしてくれる子でした。今でも姫の声が耳に残っています。飛んだら止まるお気に入りの場所を見上げれば今でもいるような気がします。

でも私には見ることが出来ません。そういう能力があればどんなに良かったか。

 

姫を譲っていただいたブリーダーさんからは、お叱りを受けるどころか逆に

「今まで可愛がってくれてありがとう」と感謝と励ましを頂きました。

姫ちゃんはあと1ヶ月で1歳のお誕生日を迎えるはずでした。

 

 

 

姫ちゃん
外の世界に行けないあなたにはこの家と私が100%だったはず。
知らない所に連れて行かれて、急に私がいなくなって、わけもわからずどんなに不安だっただろう。
病気で苦しくて、どんなに心細く寂しかっただろう。

あなたは私に置いていかれたと思ったまま逝ってしまったはずで。

それが余計にあなたの死期を早めてしまったのかもしれない。

私を待ちながら、それでも頑張っていたんだよね、でも、ついにその命の炎は消えてしまった。
一番最後についていてやれないなんて、私はなんてひどい飼い主なんだろうか。

私はあなたにひどいことをしてしまった。
私が外の世界に行っていた時に、あなたは一人病院で病気と闘って待っていたのに。

あんなに甘えん坊だったあなただからどんなに寂しかっただろうに。


私が迎えに行ったのは、すでにあなたの魂が抜けた抜け殻だった。
あなたの姿形をしていたけれど、それはあなたではなかった。

 

私がケージの側に行けばいつも急いで下に降りてきて、手を入れれば乗ってきて「頭をなでて」とアゴを引いて待っていたね。

掻けば気持ちよさそうに甘噛みをして、無垢な目で見つめてくれた。
ケージから出して欲しくてもルビーとは違って叫ばずに、扉の前で黙って右に左にと一生懸命足踏みをしてアピールして。
「出たいの?」と出してあげても飛ばずに、開き扉の上でアゴを引いてなでてほしがって。

頭をなでればそれで満足して飛ばずに腕に登ってきてちょこんと落ち着いて。
放鳥すれば飛んで一人で遊んでいるルビーとは対照的で、ひたすら私にくっついて甘えていた。
幼鳥が過ぎてもルビーに比べると足腰が弱くて、ヨチヨチして危なっかしくて。
だから一人餌になった後でも、あなたにはいつまでも赤ちゃん言葉で接して、ルビーには悪いけれど姫ばかり構っていた。
彼にしつこく「姫ちゃん可愛いでしょ、可愛いでしょ?」と言っていたら

「ルビーだってかわいいよ!」と言われた事もあった。

もちろんルビーだって可愛いよ、でも常に腕に乗って甘えてくるあなたは本当に可愛かった。
自分に子供が出来たら、私は比べずに平等に育てられるタイプだと思っていたけれど、
「やっぱり下の子は可愛いわ〜」なんて言っちゃう人になるんだ、と自分でも発見だった。

 

 風邪を引かせたのは私のせいだ
 もっと早く病院に連れて行ってたら
 旅行なんて行かなかったら
 ウチの子にならなければ

 

結果は違ったのかもしれない。あなたはもっと長生き出来たかもしれないのに。
姫は幸せだったんだろうか。1歳のお誕生も迎えられずに。

最後に一緒にいてやることも出来ずに。

後悔と自責の念と寂しさと悲しさで 今はあなたにもらった沢山の思い出に感謝することすら出来ない。
姫ちゃんごめんね、ごめんね。
もうあなたをなでてあげることができない。
どんなに泣いても悔やんでも、謝っても、もうあなたは帰ってこない。
もう2度とあのふわふわの黄色い羽に触ることができない。
お別れがこんなに早く来るなんて、考えてもみなかった。
亡くしてみて初めて、こんなにもかけがいのない存在だったと思い知るんだ。

 

姫ちゃんに教えてもらったこと。それは
心配もない何気ない毎日が一番幸せなんだってこと。
いつも元気にしているのが当たり前ではなく、感謝すべきことなんだってこと。

ケージに一人になったルビーが、今までになくとても甘えるようになったよ。
カキカキしても前のように噛まずに、甘噛みすらするようになった。
最初は旅行で離れていたから?姫がいなくなって寂しいから?と思ったけれど
もしかして姫ちゃんに愛情を取られていて、この子は寂しかったのかもしれない。
それで攻撃的になっていたのかもしれない。
思えばこの子が噛むようになったのは、姫ちゃんをお迎えしてからのこと。
ルビーにしてみれば、今まで一人で育てられていた所に急にチビが入ってきて、
いつもいつもチビばかりなでられていて、ジェラシーだったのかもしれない。
寂しい思いをさせていたのかもしれないね、ごめんね。
ルビー、今日も元気でいてくれてありがとう。生きられなかった姫ちゃんの分も長生きしようね。

 

姫ちゃん、もう虹の橋で飛んでいる?

ちゃんと育ててあげられなくてごめんね。

ルビーとの赤ちゃんを見るのが夢だったけれど、卵も産ませてあげられなくてごめんね。

短い間だったけどウチの子になってくれてありがとう。

一緒の時間を過ごしてくれてありがとう。

沢山の無条件の愛をありがとう。

あなたは本当にかわいい子だった。素晴らしい魂だった。大好きだった。

 

姫ちゃんに会えて良かった。


      いつかこの羽の生えた天使にきっとまた会えますように

1284827782521852.jpg