一番難しいのは「個体差」って奴ですよね。
何年も卵を産まなかったので、ずっとオスだと思っていたら突然卵を産んだって話しを何度か聞いた事があります。
コレって不思議ですよね。
「突然環境が良くなった」とは考えにくいです。
何かスイッチみたいなものが有るような気がしてなりません。
ソレは、広く一般的に言われている「発情防止対策」からは想像も出来ないような事なのかもしれません。
私は何度かペットショップで、底網や餌箱に卵が数個転がっているのを目撃した事があります。
勿論抱卵していません。
正直決して綺麗な底網ではありませんから。
ペアで入っていたケージではないんです。
メスだけで数羽入っている大型ケージとか、一羽だけで入っているケージとかでした。
とは言ってもペットショップには同種のオスがいる事が多いのですから、声に反応しているのかもしれませんし、鶏のように見えた姿に反応しているのかもしれません。
でもやはり、同じ環境にいながら全ての子が産んでる訳ではないんですよね。
勿論年齢差が関係しているかもしれませんし、たまたまそのオスには興味のない子・恋しちゃった子の違いなのかもしれませんし・・・
でも最終的には「個体差」って事になるんですよね。
中には遺伝的疾患で「生殖能力がない」子も居るかもしれませんし・・・
だから「同じ対策」をしても上手く行く事もあれば全然駄目な事もあるわけです。
コレはやはり、飼い主さんが「自分の子はどうなの」って観察を続け、様々な選択肢の中から試行錯誤を繰り返すしかないんだろうな・・・って気がします。
その子が偶然「発情しやすい」「産卵しやすい」タイプの子だったら、ソレは本当に大変な事だと思います。
もし自分の所で発情抑制が何とか出来ていたとしても、そして他の人が止められずに困っていたとしても、ソレは単純に「鳥の体質」だけの問題なのかもしれません。
ですが我が家のような共同生活をさせていると、おそらく発情や産卵は他の子達にも伝染するんじゃないかって気がするのです。
考えただけでも恐ろしいです、ホント。
ですが、だからと言って「上手く行っている現在の群れ生活」を崩してまで・・・オカメズの生活リズムを狂わせてまで「産卵制御だけを目的とした生活」はさせたくないなぁと思うのです。
よく「適度なストレスを与える」と言いますが、コレも本当に曖昧な言葉ですよね。
・・・と言いつつ、私もよく使っているのですが・・・
プロのブリーダーさんは、巣引きが終わるとペアを解消させて、広い「追い込み」と呼ばれる部屋に雑居させるんだそうです。
コレによってオカメ達は「巣引きのシーズンが終わった」という事を理解するのでしょうね。
次のシーズンにはまたペアを組ませてもらって巣箱を貰えるのですから、ベテランペアの場合はそのサイクルを理解するようになるかもしれません。
そのような環境が作れれば、きっと巣引きの間は産卵・抱卵に集中し、終わったら精神的にもリラックスして次のシーズンまで沢山の仲間たちと楽しく過ごせるのでしょう。
比較的野性の生活に近い「ハッキリ区切りの付いた生活」は余分な産卵をさせず、産卵周期を上手くコントロールするのに適した手段なのだろうと思います。
ですが家庭ではなかなかそんな環境は作れません。
親ペア2組を同居させるという、私の取っている手段は、少しコレを参考にさせてもらっています。
なかなか目が良い届きにくいのに全員を同時に放鳥するのも様々な子達との触れ合い・衝突で「二人だけの世界」に入り込ませない意味もあるのですが、新たな恋人が出来る場でもあり・・・
かといって、季節ごとに全ての子達に巣箱を用意して巣引きさせてあげる勇気もなければ、全員を同居させられる広いスペースもない中途半端な状態なので、やはり「うわべだけ真似っ子」じゃあデメリットも抱える事になりそうです。
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◆巣引きの知識【その2】−−−近日予定
◆鳥の感染症PBFD・オウム病等【その3】−−−近日予定
◆鳥の中毒事件【その5】−−−随時掲載
◆「コンパニオンバードNo.5」の感想−−−近日予定
◆オカメインコの種類その4・・・シナモンパールパイド
◆オカメインコの種類その5・・・ルチノーシナモンパール
◆オカメインコの種類その6・・・WFシナモンパイド
◆オカメインコの種類その7・・・WFルチノーシナモン
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◆挿餌の与え方〜一人餌になるまで−−−秋雛が出始める頃までに掲載予定
◆使って良かった鳥用品紹介 【その2】−−−近日予定
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◆身近に有る危険な物【その3】