↑これは↑友人宅で産まれ、そしてその中の二羽が中毒死してしまった雛の、産まれた時の写真です。
この中の1号chanと2号chan、そしてこの子達の父鳥の合計三羽が中毒死してしまいました。
この子達を、私の友人はとても大切に育てて来ました。
中毒死に関しては、以前何度かコチラに掲載しましたが、中毒死と判明するまでの間、友人はどんな風に過ごしていた事でしょう
まず最初に、1号chan・2号chanの二羽が同時に突然死しました。
その翌日父鳥が突然死しました。
通常同時期に突然死する事はなかなか有りません。
この事から、本来感染症の可能性は低いのです。
ですが感染症の疑いは捨てきれるものではありません。
もし感染症だった場合には、まだ生きている子達全員が全滅する危険性が有るのです。
もし私だったら、悲しみのどん底に付き落とされて動くこともままならなかったかもしれません。
ですが友人は、他の子達を守るために即動きました。
悲しみをこらえて、解剖してもらう決心をしたのです。
ソレをお願い出来る場所を探すだけでも苦労したと言います。
感染症の疑いのある子を受け入れる病院はなかなか見つかりません。
他の患蓄さんに移してしまう危険性があるからです。
そしてやっと辿り着いた鳥専門病院にお願いする事になりました。
ココで友人が不安に感じていた感染症とは、やはり致死率が高く空気感染するPBFDやオウム病・鳥インフルエンザなどです。
これ等の病気は、感染した鳥の脂粉や、感染した鳥が出した糞の乾燥した粉塵等を吸引する事に寄って感染する空気感染です。
これ等の病気が発見された場合には、直ちにその鳥を完全隔離した上で治療を施す必要があります。
そうでなければ飼育している他の鳥に感染してしまう危険があるからです。
その鳥と触れ合った場合には、シャワーを浴びて髪を洗い、服を全部着替えて他の鳥に接しなければなりません。
目に見えない脂粉1粒たりとも持ち出したら危険なのです。
またオウム病・鳥インフルエンザは人間にも感染する危険がありますが、人間の場合はそれほど高い死亡率では有りません。
毎年発生するインフルエンザと同等程度か、それより低い死亡率です。
ですが、他の人や鳥に感染させる危険性がありますから、行動にはかなり制限を掛けられます。
友人が解剖に出してから結果が出るまでに約1ヶ月掛かると言われていました。
その1ヶ月間を、友人はかなり自分の行動にも規制を掛ける必要がありました。
招待されていた鳥友達とのオフ会は当然キャンセル。
他の友人たちの飼い鳥に感染させる危険性があるからです。
鳥のいる施設 (ペットショップ) 等も当然出入り出来ません。
施設の鳥に感染させる危険性があるからです。
鳥の餌を買うのにも、鳥が販売されていない店を訪れるしかありませんでした。
もし感染症だったら・・・その恐怖に1ヶ月間堪えなければなりませんでした。
自宅の子が全員感染していたらどうしようという恐怖は本当に大変な物だったと思います。
治療できる病院は限られています。
そして出て来た結論は「中毒死」でした。
ホッとしたと同時に、今度は中毒の原因を探る事になりました。
何かを食べてしまった中毒なら、体内に異物が残りますが、そういう物は発見されなかったのです。
毒を排出する為に動き続けた肝臓は肥大し、肺が一番症状が酷かったといいます。
友人は今も一人で戦っています。
連日保健所や町内会に電話し、状況を確認しています。
この様な悲しい事件は、二度と起きて欲しくないと心から願っています。
「飼育情報掲示板」の中に「中毒情報」のトピを設置いたしました。
http://bbs7.aimix-z.com/mtpt.cgi?room=navi&mode=view&no=12
コレは、多くの方達に注意を呼び掛ける事を目的としています。
情報をお持ちの方は、是非ご記入いただきたく思います。
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