塗料の溶剤に拠るオカメインコ3羽の中毒死事件から、まもなく2ヶ月になろうとしています。
その間、今もママさんは頑張っています。
ですが、事は思うように運びません。
コレまでの間に、ママさんは何度も保健所と連絡を取り、法律を調べ、役所に問い合わせをしています。
警察にも被害届けを出しました。
コレは役所の方から「警察へ」と言われたのだとか。
ですが、状況はとても不利な事ばかりです。
まず病院の診断書。
コチラには、「死亡の原因となったと思われる物」の明確な記載が有りません。
一応コチラ側が被害者では有るのですが、大っぴらに事を運ぶと「建築業者や材料のメーカー」に対しての営業妨害とみなされる危険があるんです。
この為病院側は揉め事に巻き込まれるのを恐れます。
なので、診断書に原因物質を記載して貰えないのです。
「○○と思われる」という記載さえ無く、ただ「中毒死」です。
理屈は分かりますが、どうにも納得出来ません。
この為、近隣での同様の被害情報を待っているのですが、なかなか情報も集まって来ません。
それでも近隣から「大丈夫ですか」と言われるだけで「回覧を読んでくれたんだ」「気にしてくれているんだ」と言うのが分かり嬉しいと言います。
そんな程度にしか認識されていないとも言えます。
何度も保健所に電話して、他に被害情報が入っていないか確認したり、何か良い方法が無いか相談したりしていますが、やはりなかなか難しいようです。
連絡を取っているお役所とは市町村の「環境保全部」という所です。
コチラでは、アスベストに関しては規制があるけれどもそれ以外の明確な規制は無いので、警察に届けるか裁判で決着を・・・と言われたのだそうです。
コレを受けてママさんは法律を調べ、その都度問い合わせをしています。
つまり「大気汚染防止法で規制出来ないのか」と言ったような事をです。
【環境省の大気汚染防止法に関するHP】
【大気汚染防止法の内容のHP】
自分でこれ等のHPを検索で探し、難しい内容を必死で読んで「何か規制してもらえる方法は無いものか」を模索しているのです。
私を含め、おそらく上記のHPを開いただけで頭が痛くなり、内容など殆んど理解出来ないんじゃないかって程、わざわざ難解な言葉で書かれているように感じてしまいます。
それでも何となく理解出来るところと言えば、建物の解体に関してはアスベスト問題が大きく取り沙汰されたため粉塵などの飛び散りに関しての規制があります。
ですが新築や増改築に関する内容は無さそうって感じ。
更に言うならば、大気汚染の基準となる建物が、どうやら工場として長期的に一定の量の何かを排出する事が前提なのかという印象。
そしてどうやらこの印象は的を得ていたようです。
役所から届いたメールには以下の様な記載がありました。
アスベスト排出作業を除き、大気汚染及び悪臭の防止については建設工事に対する法令上の規制はありません。
被害が発生し補償等を求める場合は民事となりますので、当事者同士の話し合いで解決していただくことになります。市町村役場で無料の法律相談を行っていますので、予約の上ご利用ください。
やっぱり・・・私たちの嫌な予感は当たってしまいました。
そして最終的に「警察に届けるか裁判で解決してください」という結論で終わってしまったのです。
そこでママさんは警察にも届出をする事となりました。
ですが、届出をしたからと言って何がどうなるという訳ではないのです。
今後の為に一応届けではしておいた方が良いだろうって判断で行ったまでです。
もし警察が事件として動く事になれば、役所の環境保全部も動く事が出来るのだそうです。
ですが現状「オカメが3羽死んだ」ってだけでは事件にはならないのです。
ご主人の酷いアレルギー症状についても診断書を貰うつもりでいるものの、やはり「何が原因」と記載される事は無いのです。
本当に日本の法律は、何故こんなに抜け穴が多いのでしょう
飲酒運転の事故然り、未成年者の殺人然り、ストーカー事件然り、アスベスト事件然り、血液製剤その他薬害事件然り、医療事故然り・・・
被害者側が圧倒的に不利なのは何故でしょう
しかもその事故で「大量の人が死んだ」とか「世間的に大きな影響を与えた」という背景がないと動かない。
全く納得出来ないですよね。
危険性だけでは放置状態も同様なのです。
とはいえ、やはり最初から「日本の法律の元では、この程度の事件では相手にしてもらえないのだろう」と言うのは、ある程度の想定範囲ではありました。
でもやはり現実に突き付けられるとキツイですね。
そして最終的にもし裁判などに持ち込むのだとしても、結局は3羽の命をお金で清算という形になってしまうのでしょう。
犬の事件でも時々取り沙汰されますが、売値で清算ですか
そんな物の為に頑張っているのではないのですけどね。
せめて今後の被害を最小限に留めたいというのが願いなんですけどね。
ただ実際には、裁判でも圧倒的不利なのは言うまでも有りません。
そうなると引き受けてくれる弁護士なんていやしません。
元々「裁判でどうにかしよう」等と思っている訳ではないのです。
亡くなった子達の死を悼み、今後の被害を減らしたいと思っているだけなのに・・・
でもそんな気持ちはどこにどうぶつけたら良いのでしょう
警察から貰った言葉は↓こんな回答だったそうです。
上司と会議をしたけれど、「刑事事件としては扱えない。難しい問題」なのだそうですよ。
詳しく聞いたのです。やはり実証が無いとダメなのだって。
器物破損にあたるかどうか、、、これは故意にやった物ではなく、工事の過程で起こった事になるので違うのだそうです。
「飼育情報掲示板」の中に「中毒情報」
のトピを設置いたしました。
http://bbs7.aimix-z.com/mtpt.cgi?room=navi&mode=view&no=12
コレは、多くの方達に注意を呼び掛ける事を目的としています。
情報をお持ちの方は、是非ご記入いただきたく思います。
記載した事によるご迷惑はお掛けいたしません。
匿名での投稿でも結構です。
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★今後の掲載予定★
◆巣引きの知識【その2】−−−近日予定
◆鳥の感染症PBFD・オウム病等【その3】−−−近日予定
◆鳥の中毒事件【その4】
◆「コンパニオンバードNo.5」の感想−−−近日予定
◆オカメインコの種類その4・・・シナモンパールパイド
◆オカメインコの種類その5・・・ルチノーシナモンパール
◆オカメインコの種類その6・・・WFシナモンパイド
◆オカメインコの種類その7・・・WFルチノーシナモン
◆オカメインコの種類その8・・・珍しい種類
◆「インコをよい子にしつける本」の感想
◆挿餌の与え方〜一人餌になるまで−−−秋雛が出始める頃までに掲載予定
◆使って良かった鳥用品紹介 【その2】−−−近日予定
◆失敗した鳥用品紹介【その1】−−−近日予定
◆身近に有る危険な物【その3】