駄目飼い主と、我が家の誇るべき12羽のオカメインコの日常を、飼育情報も交えながらご紹介します。

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別の中毒死事件【後編】

・・・・・・・・・・・・・・前編からの続き

 

 

 

 

 

y060920-1.jpg

 

 

 

【数日後】

 

家のすぐ近所で、2羽セキセイさんを飼っている家があります。
いつも物凄く騒いでいるのに声はすれども姿は見えず、つねづね一体何処に居るのか?と思っていたら、なんと道路に面した玄関の、天井からケージが吊ってあったのでした。
通りすがりに偶然玄関ドアを開けるタイミングでようやく判明したのですが、なるほど、確かにこれでは道路からは姿が見えません。
黄色と白のハルクインが各1羽、小さなケージの個室で飼われておりました。
聞けば、天井から吊っているのは、室内に侵入してくる猫対策だそうで、
「でも、しばらく上に置いていたら、もう手乗りじゃなくなっちゃったの」
まぁ、そうでしょうね、でも仕方がないですね。
この近所、多かれ少なかれ野良猫被害には泣かされていますものね。

で、このところ急にセキセイさんの声がしなくなったので、私はちょっと気になっておりました。
そのセキセイさん達が居るお宅は、先日の塗装工事騒ぎの時に私が鳥を避難させた建屋の2軒となりに当るのです。
あの暑い日、両手にケージを提げて通過した私の耳には、ギャギャギャギャギャ…という彼らの賑やかな声の記憶が残っていますから、つい先日までは確かにいた筈なのに…


実は、セキセイさん達、あの日の夜に死んでしまったようなのです。

日付までは確認できなかったのですが、飼い主さんは「あの頃すごく暑い日が続いたからね〜」と言っていました。

それ、暑さじゃない。
ぞっとしました。
この辺りが最後に昼間暑かったのは、確かにあの塗装工事連発の日。
おそらく2羽は有毒ガスの犠牲になったのです。
そして、家の鳥たちは、昼間そのお宅の2軒隣に避難していたのです。

家の鳥たちが無事だった理由は明白です。
私は夜間に再度ケージを実家のほうに移動させているのです。
避難先と実家は極めて近所ではありますが、工事現場を挟んで180度方向が逆なのです。
南寄りの風が吹く昼間は、現場より南にある避難先(ならびにセキセイさんのお宅)は、風上に当るので被害を受けません。
しかし、日が落ちた夕刻以降は北の風に変わりますので、避難先(ならびにセキセイさんのお宅)は、塗装臭の直撃を食らう風下のロケーションに転じるのです。

その為、あの日の夕刻、私は風を読んでケージの再移動をしているのです。
それが明暗を分けたのだと思います。


そのお宅の玄関は道路に面した北向きでした。
夜間は開け放しの玄関の天窓からは、きっと一晩中有毒ガスが侵入し続けた事でしょう。
そして、玄関の天井部は、ちょうどセキセイさんのケージが吊られた場所でもあり…

知っていたのに、教えてあげられなくてごめんなさい。

エアコンのあるお宅だから大丈夫だろうと勝手に思い込んでいたのです。
夜間は玄関の天窓を開けるだなんて、私は知らなかったのです。

「ちょうど最近すごく塗料凄く臭かったでしょー、だから一晩天窓開けてたのに、なんか暑さで弱ってたみたいで…」

「そうですね、あの日暑はかったですね」とだけ返事をして、心の中でだけ「ごめんなさい」を言って立ち去りました。

いまさら、本当の事など言えませんもの。

 

 

 

ハウスシック被害などで着目されているので、ホルムアルデヒド残留濃度など屋内施工についてはそれなりに(人間基準で)厳しくなっているのでしょうが、屋外施工に関しては臭いさせ放題、溶剤揮発させ放題な気がします。
人的被害に関しては訴訟や補償問題、なんてのも耳にしますが、動植物は「器物」扱いなので、何かあっても補償(弁償)すれば良いという観点止まり。
彼らの健康被害は「被害」とみなして貰えないのですよね。

セキセイさん、あまり大事にされている風ではなかったけれど、彼らの命を奪ったほうに加担したような気がして、なんとなく後味の悪いものを感じます。

 

 

 

気になって、そのままちょっと近所を回ってみたのですが(鳥飼いのお宅があと3軒あるので)さすがに鳥の皆さんは健在のようでした。
鳥がガスに極端に弱い、この事実を知らない方のほうが大勢なのでしょうから、機密性の高い室内で助かった鳥たちも、むしろ偶然生きながらえただけ、というべきなのかも知れません。

 

 

 

危険性を察知して、預けることを思いつくような飼い主さんに逢えた鳥は幸せですが、それは飼い鳥全体のごく一部に過ぎませんね。
飼い主が日中留守で、それも1羽飼いだったりしたら、異変は誰にも気付かれることもなく、原因不明の急死で片付けられてしまっているかも知れませんね。

 

 

 

見えない恐怖、本当に怖いです、機密性の低い旧式の日本家屋では、逃げる以外なす術もありません。
彼らの死は、私の鳥たちが本当に生命の危険に晒されていたことを教えてくれました。
後遺症のハナミズは、その後も数日続きましたので、移動して命は助かったとはいえ、いくらかの健康被害は受けていたものと思われます(もう治ったけど)

 

 

 

実はですね
現場をウロウロしてスケジュールを聞いたり、避難先と実家を何往復も歩いたり、実家に戻って数時間過ごしたもので、私が若干中毒しちゃったみたいなんですね。
2日くらい寝ても起きても治まらない頭痛に悩まされてました〜(笑
まぁ、私はニオイでは死ぬところまでは行きませんので。

丹精込めて育てた鳥たちを、不慮の事故でだけは亡くしたくないものです。

 

修繕工事は必要なものとはいえ、集合住宅で鳥を飼うお宅にとっては最大の恐怖でありますね。

 

 

 

 

【その後】

 

もう大丈夫です。
なんたって、トリのハナミズより先に治りましたもの。
(さすがに体の大きい哺乳類は丈夫なのだった)

私は塗料臭には比較的強いほうなんですが、屋根補修のほうのお宅で使われていた、下地の接着剤のせいかも知れません。
ペンキとはまた違うニオイで、そちらにヤラレタような気がします。
それか、両者の併せ技で、混ざりあって新種の揮発臭になっていたのかも知れません。
一斉工事の場合、こういったリスクもありますよね。
農薬散布の場合なんかでも、他の農地区画の散布と時期がかぶって混ざり合い必要以上に効果が強くなったり、作物に薬害が出たりするケースもあるのですって。
複合汚染の場合には、どうやらかなり予想が立て難いもののようです。

 

 

 

被害実態が殆ど気付かれないだけで、本当は頻発している事故なのかも知れません。
トリは弱い、すぐに死ぬ、と信じている一般家庭の皆さんは、決して原因究明などしないでしょうから、誰も気付いていないだけで同種の事故は本当は多発しているのかも…

本当に「教えてあげれば防げたかな」と思うのだけど、教えても、もし笑い飛ばされてしまったら、私はその方を嫌悪することになっただろうし…
どうなんだろう、この件については、自分でも何が正しいのか、何だか良くわかんないの。
何十年モノの御近所だから難しいんだ。

 

とはいえ、最終的にうちの子達は全員生き残りましたが、近所のセキセイ二羽が被害を受けて死亡してしまい、危機的状況を知りながら見捨ててしまうような結果となってしまった事に深い後悔と悲しみを感じると共に、後ろめたさと申し訳ない気持ちに押し潰されそうなのです。

 

 

 

◆補足情報◆

2.その後の鳥たちの状況について

因果関係が立証できないので日記では書いておりませんが、2日後に1羽のクチバシの先端に血斑が出た事を御報告させて頂きます。
血斑は1日半後に消えたので、通院はさせませんでしたが、この鳥は、お迎え当時は栄養不良による嘴や爪の伸長過多、並びに、多尿や消化不良便なども確認されていた、それなりに内臓の弱そうな鳥です。

また、8月に体調不良で通院していた1羽については、その後の換羽で奇形毛の発生が確認されております。
奇形羽毛は全身で6枚ほど生えて来たのですが、異常はすべて羽毛の先端部分で確認されています。
最も異常がわかり易い羽毛については、画像を御覧下さい。

 

y060920-3.jpg

 

 

 

y060920-2.jpg

 
くびれたように羽毛が細くなっている箇所は、羽毛の成長の過程において、羽軸が一時的な血行不良に陥った痕跡だと思われます。
羽毛異常といえば、私は真っ先に肝機能に頭が行ってしまうのですが、羽毛の成長速度は詳しくわからないので、工事が原因とは断定できない状況です。
ただ、その羽毛が生えはじめる約2週間ほど前に工事が行われておりますし、最近生えて来た新しい鞘毛からは奇形は確認されておりませんので、個人的には何らかの因果関係を疑うものです。

上記の2羽以外につきましては、刺激臭による数日のハナミズ被害以外は、目立った影響は無かったように思います。
今回の件、全員無事で済んだとは言うものの、私は弱った個体には影響が出てしまうような、ギリギリのセーフラインだったのだと考えています。

尚、異常羽毛を発生させた鳥につきましては、その鳥の両親ならびに同腹の兄弟鳥を複数羽飼養しておりますので、体質や遺伝による毒物への感受性の高はさは考え難く、おそらく病後の体力低下が毒物の影響を受けた原因ではないかと推測しています。

 

 

 

 

「飼育情報掲示板」の中に「中毒情報」のトピを設置いたしました。

 

http://bbs7.aimix-z.com/mtpt.cgi?room=navi&mode=view&no=12

 

コレは、多くの方達に注意を呼び掛ける事を目的としています。

情報をお持ちの方は、是非ご記入いただきたく思います。

記載した事によるご迷惑はお掛けいたしません。

匿名での投稿でも結構です。

 

 

 

 

bana1.gif

 

よろしかったら【コチラ】をクリックしてください。

 

 

 

★今後の掲載予定★

 

◆鳥の感染症PBFD・オウム病等【その2】−−−近日予定

◆「コンパニオンバードNo.5」の感想−−−近日予定

◆オカメインコの種類その4・・・シナモンパールパイド

◆オカメインコの種類その5・・・ルチノーシナモンパール

◆オカメインコの種類その6・・・WFシナモンパイド

◆オカメインコの種類その7・・・WFルチノーシナモン

◆オカメインコの種類その8・・・珍しい種類

◆「インコをよい子にしつける本」の感想

◆挿餌の与え方〜一人餌になるまで−−−秋雛が出始める頃までに掲載予定

◆使って良かった鳥用品紹介 【その2】−−−近日予定

◆失敗した鳥用品紹介【その1】−−−近日予定

◆身近に有る危険な物【その3】

 

 


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