オカメインコの飼育書には、大抵「雌雄判別」についても書かれていますが、その多くは「ノーマル」についての記載です。
中には、他の種別も全て「ノーマルに準ず・ノーマルと同様」なんて書かれているケースもあります。
でも、多くの方がご存知の通り、ノーマル以外の種別での「雌雄判別」は難しいケースも多く、外見では判断出来ない種類も有ります。
雌雄判別の方法として書かれている多くは、
1)成鳥になると、オスの尾羽の縞模様が無くなる
2)オスの方がチークパッチの色が濃い
という内容です。
パイドでは当然(1)は該当しませんし、WF・PF他顔の色がノーマルでない種別は(2)に該当しません。
パイドでない場合は、(1)の項目で判断する事が可能ですが、チークパッチの色はどうなんでしょう
今日の写真は上4枚がオスの顔写真で、下2枚がメスの顔写真です。
かりんはWFですが、一応「数合わせ」の意味も有り掲載しました。
当初私は、このチークパッチでの雌雄判別を結構信じていて、様々な飼育本やHPの他の子の写真と比較して見たりしました。
最初にお迎えした"りゆ"の時には、まさかその後増えるとは思ってもいませんでしたから「お喋りが出来るオスが良いなぁ」なんて思っていたのです。
私が見たのは「アニファブックス」の「インコ」という本。
コレに、ルチノーのペアの写真が掲載されていたのです。
見比べて見ると、確かにメスの方がチークが薄いんですが、比較して見て始めて分かる程度の違いで、写真や印刷過程での「色変化」を仕事柄知っている私には「この写真じゃ判断出来ないよ」って感じでした。
それでも"りゆ"は「意外と濃いチークだから、オスじゃないかな」って期待を持っていたのでした。
案の定"りゆ"はオスで、その後にお迎えした二羽もオスで・・・
で、現在我が家にはチークパッチが比較出来る子は「たったの5羽」しか居ませんが、こうして比較して見ると・・・
確かに"ぷらら"のチークは「他の子達と比較して薄い」です。
当初4羽の頃は「やはりメスのチークパッチは薄いんだなぁ」と納得したものでした。
でもその後お迎えした"りぼん"のチークは・・・オス達とほぼ同じような色合いです。
左に有る「プロフィール」にも全員の写真を掲載していますが、やはりチークが薄いのは"ぷらら"だけというのが分かるでしょうか
"ぷらら"が普通より薄いのか"りぼん"がメスの割には濃いのかそれとも元々チークパッチの色での雌雄判別は当てにならないのか
本当の所は分かりませんが、我が家の子達で見る限りでは「チークの色で雌雄判別するのは厳しい・正確ではない」と感じます。
私はPF・YF・YCの写真を見た事が有りますが、実物を見た事がなく、また写真を見たけど判断出来ませんでした。
ペットショップに「イエローチェック(パステルフェイス)」と書かれたオカメインコが6万円で売られているのですが、イエローチークなのかパステルフェイスなのかどちらでもないイエローフェイスなのか判断出来ません。
チークは、雛の頃は薄いオレンジだったので「パステルフェイスじゃないの」と思っていましたが、生後1年以上経って先日見た時には黄色いチークでした。
チークの色って変わるの????
そのお店、どうやら「問屋」さんで言われた品種をそのまま書いているらしく、「イエローチェック」以外にもWFシナモンパールパイドをWFシナモンパイドって記載していたり・・・と、間違いが多いのです。
オカメインコの品種の認知度って、ペットショップでも「この程度」なのかと悲しくなります。
★今後の掲載予定★
◆発情抑制についての仮説−−−近日予定
◆鳥の感染症PBFD・オウム病−−−近日予定
◆オカメインコの種類その3・・・パイド
◆オカメインコの種類その4・・・シナモンパールパイド
◆オカメインコの種類その5・・・ルチノーシナモンパール
◆オカメインコの種類その6・・・WFシナモンパイド
◆オカメインコの種類その7・・・WFルチノーシナモン
◆オカメインコの種類その8・・・珍しい種類
◆「インコをよい子にしつける本」の感想
◆挿餌の与え方〜一人餌になるまで−−−春雛が出始める頃までに掲載予定
◆使って良かった鳥用品紹介
◆シードの洗浄実験−−−暖かくなったら行う予定です。
◆オカメインコの寿命、本当はどれ位なの?