大旦那さまが食べる青菜を用意するのが、母の朝一番の仕事です。
朝はしゃきしゃき菜っ葉でも、夕方になると当然萎びてきます。
萎びた菜っ葉を取り除くと、必ず大旦那さまはやって来ます。
そして空になった菜っ葉入れに向かって独り言を言います。
「ぷきゅ〜」
「きゅわっ、きゅわっ」
「ぎょ〜」
全くのインコ語なので何を言ってるのか理解不能ですが、その姿は何となく哀愁が漂ってます。
「ワシも足腰が弱ってのぅ」
「若い頃と食べ物の好みが変わったんじゃよ」
「今日はミカンかリンゴが食べたいのぉ」
全然違うと思いますが、ふさ子にはこんな感じに聞こえます。
ちなみに若い頃は自分の名前や家族の名前、それに「稲葉さ〜ん」(ふさ子はB’zファンです)など、色々な人間語を喋ってたのですが、最近では自分の名前以外ほぼインコ語しか喋らなくなりました。
年をとったら忘れてしまうのでしょうか?
また教えたら覚えてくれますか、大旦那さま?